ふらんす*にちようざっかblog

美術とフランスにまつわる雑話。でも最近は子育てネタばかり。

2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

さよならパリのおうち

30日午前、引越し屋さんが来てあたしの11個のダンボールを持っていく。無事日本についてくれぃ。大事な大事な本や人形や食器たちも入っているのよ。午後はずぅっと台所を中心に大掃除。普段から綺麗に使う努力はしつつも、それでも気付かないところに油は飛…

外食続きと蚤の市

28日はまず、午後イチに帰国売り(っていうか売らずにあげたので帰国“あげ”なんだけど)があって、トリニテへ。ついでにトリニテにあるアジャンスでNavi Go(パリ市内の定期券)の解約をしようとしていたのに、書いてある住所に行ったらアジャンスが無い。……

バルトーク万歳

さて、テアトル・デ・シャンゼリゼで聴く最後のコンサート。2曲だけの短いプログラムだけど、指揮者がチョン・ミュンフンなので楽しみに行く。しかし開演前に配布されたプログラムを見ると、あれ?指揮者が変わってる!きゃーなんで!?目当てはチョン様だっ…

カンペール焼き

夜は20時からコンサートなので、その前にちょこっとショッピング。数年前からエッグスタンド(フランス語ではコクティエ)を欲しつつなかなか欲しいものが見つけられなかったうちのママに、これでどうだ!と言わんばかりのコクティエを、シャトゥレにあるカ…

ミュエク展評

23日の記事で取り上げたミュエク展@カルティエ財団美術館に行ってきた。フランスで最初の個展となる会場としては実に似つかわしくいい会場だったと思う。閉館に近い時間に行ったにも関わらず、高校生の集団見学や、仕事帰りらしい人々で溢れていて、今まで…

フィリップスコレクション展評

この『にちようざっか』でも昨年11月21日に取り上げた、リュクサンブール美術館で開催中のフィリップスコレクション展に行ってきた。混みそうだからと予約をしていったのだけど、全然並んでいなかった。ちぇ。とは言え中は混んでいたので、たまたま並ばずに…

念願の絵本

2000年に親友へのプレゼントとして購入した絵本。フランスに住み始めてからやっぱり自分も欲しいなーと思って、事あるごとに絵本屋さんに入り探していたのですがいっこうに見つからず諦めかけていたところ、帰国の差し迫った頃になってようやく発見!フラン…

オテサーネク

OTESANEK 邦題《オテサーネク〜妄想の子供〜》 監督:ヤン・シュヴァンクマイエル チェコ、2000年、132分 ☆☆☆☆ 子供が欲しくてたまらない夫婦の妄想が生み出した切り株の赤ん坊オティーク。異常に大食いのオティークは、彼を取り巻く周囲の人間たちを食べて…

悦楽共犯者

Conspirators of Pleasure 邦題《悦楽共犯者》 監督:ヤン・シュヴァンクマイエル チェコ、1996年、87分 ☆☆☆☆ 現実原則から遠く隔たった「快楽原則」によって支配された人々の織り成す奇妙で変てこで、気持ちい〜い世界。 動物の毛と金属(だったかな?)に…

帰国準備着々と

住民税の支払い申請、銀行、旅行代理店と、着実に用事をこなしていく午後。我ながらてきぱき動いたわ〜と、自画自賛の一日。 そんな自分へのご褒美にと、夕方はギャラファのソルドに行くが結局何も買えず…。ブーツと黒いスカートを探しているんだけど、ブー…

Baboussia

Baboussia 監督:リディヤ・ボブロヴァ Lidia Bobrova ロシア、2003年、97分 ☆☆☆☆ モスクワに近いとある田舎町で娘家族と暮らしていたおばあちゃんが、娘の怪我をきっかけに家を出され、しかし誰も引き取ってくれずに親戚中を盥回しにされてしまうという物語…

不思議惑星キン・ザ・ザ

KuH-gza-gza ! 邦題《不思議惑星キン・ザ・ザ 監督:ゲオルギー・ダネリヤ 旧ソヴィエト、1986年、135分 ☆☆☆ スケールが大きいのか小さいのか分かんない、とっても面白い映画でした。果たしてこれをSFと呼んでいいのか!?とすら思ってしまう変テコリンなSF…

ソルド品はお早目に

値下げを待っていた*1メーカーSartoreのブーツは、値下がる前に売れてしまいました。激しく後悔しています。欲しかったのとは違うタイプのブーツで、カッコイイのですが、しかし現在350ユーロ。しかもサイズは36。でかい。どうしよう。別のメーカーでなかな…

Mueck展

昨日の記事でも登場したRon Mueckの展覧会が、昨年の11月からやっていたことを知りました。情報遅すぎ。ぎー。 Ron Mueck @Fondation Cartier pour l'art Contemporain 会期:2005年11月23日〜2006年2月19日(月曜閉館、12h-20h) 住所:261, boulevard Ras…

メランコリー展評

先月記事に取り上げ、1月16日をもって終了した、グラン・パレの「Melancolie : Genie et folie en Occident」展に行ってきた。フランス国立美術館連合(RMN)とベルリンの国立美術館(Staatliche Museen zu Berlin)の共同企画+パリのピカソ美術館協力によ…

やれやれなフランス

ここ最近、終了間際の展覧会に駆け込みで行ったり引越し手続きをしたりと、ばたばた過ごしている。あたし的には睡眠不足だ(一日10時間は寝たいものです)。こうした手続きのひとつで、一番「ありえねぇー!」と思ったのは大学事務所。11月の半ばにディプロ…

ファザー、サン

Otets i syn 英題Father, Son 監督:アレクサンドル・ソクーロフ Alexandre Sokurov ロシア・ドイツ・オランダ・フランス・イタリア、2003年、84分 ☆☆☆☆ 母息子の次は父息子の関係を描いた作品(あともう一作を現在製作中で、3部作になる予定らしいです)。…

DADA展評

サントル・ポンピドーで開催していたDADA展に、最終日にようやく行った。夕方から行ったんだけどものすごく混んでた。皆そんなにDADA好きか?そしてそれに負けじと展示作品の数も多い。多すぎる。メモを取る気も失せるほどの量。集められるからったって集め…

面倒になった

夕方から外出。昨日買った眼鏡を取りに行ったんだけど、鼻頭を支える“鳩”の部分をつけてもらわないことにはゆるくて仕方が無いということに気がつき(遅い)、そのお直しを注文。1週間くらいかかるとのこと。日本ではすぐなのに…つくづく欧米人は鼻が高く出…

マザー・サン

Mat'i Syn 邦題《マザー・サン》 監督:アレクサンドル・ソクーロフ Alexandre Sokurov ロシア・ドイツ、1997年、73分 ☆☆☆☆ 《マリア》《日陽はしづかに発酵し・・・》《静かなる一頁》《精神(こころ)の声》などなど、ソクーロフ映画はどれも好きです。いずれ。…

サイズ色々

いつも靴を買う時に「taille 35 は無いですか?」と聞いていたのですが、靴のサイズを言う時は taille(タイユ)ではなくて pointure*1(ポワンチュル)という単語を使うんですね、知りませんでした(何年住んでるの、なんて聞かないで!)。今日眼鏡屋さん…

予算とお値段

フランスでも1月11日からソルドが始まりました。バーゲン3日目を終えた現在、ハーフサイズのコート1枚(400ユーロの予算内で無事購入)、眼鏡ひとつ(セール価格&免税上乗せで300ユーロ以内に収まりました☆)を購入。そして今最も狙っているのは靴!懲りず…

マディソンが。。。

MOD

訃報です。2003年の夏よりあたしの鎖骨に可愛く鎮座ましましていたマディソンピアッシング、昨日死亡です。切ない。。。出掛け際に慌ててセーターを被った時に、マディソンピアッシングを引っ掛けてしまいました。2004-2005の年末年始に日本のスタジオで診て…

ストーカー

STALKER 邦題《ストーカー》 監督:アンドレイ・タルコフスキー Andrei Tarkovski 旧西ドイツ・ロシア、1979年、163分 ☆☆☆☆☆ 旧ソ連のSF作家ストルガツキー兄弟の作品を原作とした、《惑星ソラリス》に続くタルコフスキー2本目のSF映画。でもSFっていうより…

王様誰だ?

すっかり書くのを忘れていましたが、今年は1月8日(日)がEpiphanie 公現祭*1でした。このお祭、1月6日限定だと思っていたのですが、来年は1月7日らしい…ということは移動祝日なの?と思って調べてみたところ、基本的には1月6日なのですが、どうやらフランス…

ノスタルジア

NOSTALGHIA 邦題《ノスタルジア》 監督:アンドレイ・タルコフスキー Andrei Tarkovski イタリア・フランス(ソヴィエト)、1983年、130分 ☆☆☆☆☆ タルコフスキー作品では、《ストーカー》と並んで好きな作品です。そして《ストーカー》よりも過激な作品。し…

モーツァルト診断

本日付のLa vita quotidiana邸にて、今年も東京国際フォーラムで行われる「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン(LFJ)」の案内を拝見。今年はモーツァルト特集らしい。今年生誕250周年のモーツァルト、フランスでも今年は様々なモーツァルト関連イベントが…

ストリート・オブ・クロコダイル

Street of Crocodiles 邦題《ストリート・オブ・クロコダイル》 監督:ティモシー&スティーヴン・クエイ Timothy & Stephen QUAY イギリス、1986年、20分 ☆☆☆☆ “木偶人形”という言葉が一番適当ではないかと思せるパペットアニメーション。クエイ兄弟がパペ…

ベンヤメンタ学院

Institute Benjamenta 邦題《ベンヤメンタ学院》 監督:ティモシー&スティーヴン・クエイ&マリー・スティーヴン Timothy & Stephen QUAY & Mary STEPHEN イギリス、1995年、105分 ☆☆ 不可思議で寂れた執事養成学校ベンヤメンタ学院に通うヤコブは、美しく…