京都 PARASOPHIA
5月3日〜4日の1泊2日、出張にて京都へ行ってきました。
目的は京都初の国際展パラソフィア。
京都市内を幅広く使っての会場構成ということで、2日でも見切れなかったよ。
初日は12時過ぎにホテルについて、お昼をまず食べようと思っていたのだけど
会場が近かったのでまず見てみよう、ということに変更。
大垣書店烏丸三条店ショーウィンドー
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京都芸術センター
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堀川団地
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鴨川デルタ
の順に5ヶ所を回りました。ひー頑張った╭( ・ㅂ・)و !
お昼ご飯は結局PAULのサンドイッチ食べ歩きでした。まぁたまにはね☆
京都って実はあまり来たことが無くて、しかもいつも寺仏三昧だったので
文博も芸術センターも、初めてです。
そして会場が市内あちこちなので、市バス&地下鉄が2日間乗り放題になる観光交通カードを購入。
バスの行き先を間違えて乗ったことが2回あったので、多分1日目で元が取れてる気がする。
文化博物館も芸術センターも、建物がすごく感じが良くて、
この建物に今まで来たことが無かったっていうことがもったいなかったなーと思いました。
パラソフィアのメイン会場は京都市美術館なので、
初日回ったところは展示品数は少なかったため、作品に集中できた。
森村泰昌(文化博物館にて)は、昨年の横浜トリエンナーレのディレクターをつとめ
前回よりもかなり分かりやすい会場作りをした人という好印象があったせいもあるのか
今回見た展示は改めて彼の芸の細かさを感じました。
ただのコスプレ写真じゃないんだぞ、という大物感まであったように思います。
堀川団地の展示は、展示よりまず建物に驚いちゃった。
ザ・昭和初期!って感じの商店街の、居住エリアに作品があるのだけど
こんな感じで、作品が展示してあるところに行くまでがもう異空間。
テレビとかでしか見たことが無いような昭和のアパート。
こういうところで3作家の展示があったのだけど、途中街宣車が通ったりして
それすらも作品?て思っちゃうような偶然でした。
団地のあとは17時のサウンドインスタレーションを聞きに鴨川へ。
踏み石が亀の形なんですけど。。。なにこのセンス。いつから?
ついたのは16:45。15分河原で座って待つ。
結構河に入って遊ぶ人多いんだなーざわついてるなーと思っていたところに
で、スーザン・フィリップスの音が始まったんですけど
地元の人たちキャッキャ騒ぎすぎて、若干聞こえづらい。。。
ハープか何か使った民族音楽調の綺麗な音楽だったのに、
そして音楽が聞こえてきたら「おや?」と耳を澄ますものだと思っていたら
誰も聞いてないし。。。音もうちょっとあげてほしかったです。
その後バスに混雑で乗れず、断念して電車に乗ったので飲み会に遅刻してしまった。
2件目のバーで酔っぱらい撃沈。
翌4日、二日酔いっていうかなんか胸が気持ち悪ーいと思いながら出発。
まずはパラソフィアを一旦離れて、泉屋博古館へ住友コレクション展を見に行く。
実はここも初めて来ました。
ちょうど屋外イベント「マルシェ」をやっていて
可愛い雑貨、パンなどの屋台と
アコーディオンでティルセンの音楽を奏でている人などもいて気持ちいい。
その上マルシェで買い物すると美術館の入館料が半額になるんですよ!
この仕組みはびっくりしたー。
まんまとバチックのヘアゴムを買ってしまいました。
展示は、鹿子木孟郎が買い求めたフランス絵画を中心としたコレクション企画展と、
国宝もある、青銅器コレクション展。
青銅器の楽器の音をタッチパネルで聞かせるコーナーは感激でした。
だって音、知りたかったもの。
泉屋を出た後再びバスにて京都市美へ。
昨日買ったチケットを出そうとしたら。。。無い。ナイ。ない。
再び当日料金1,800円を払うはめに〜(;´༎ຶД༎ຶ`) あぁもったいない。
市美の展示はたくさんあってメイン会場なだけあるなという配置でした。
地下のほうまで使った展示は、普段は入れないところに入っているようなわくわく感があってとても良かったです。
薄ら寒くて、墓所に入るような。
個人的には日本人作家の作品が面白かったです。
もう少し引きで映像が見られる広さが欲しかった。それともあえての狭さなのかな?
田中功起は、ここで展示することにした経緯を語る作家のコメントが素晴らしかった。
笠原恵美子はエロティックな作品のイメージだったのに、今回見たのは全く違っていてびっくりさせられました。
あとは、蔡國強のロボットたちは可愛いとしか言いようがなかった〜。
市美をとりあえずざっと見終えると既に15時過ぎ。
最後の会場をみてお土産お菓子買って。。。新幹線ぎりぎりじゃないか!
というわけで、今回は他の美術館や寺には一切寄れず。
フランツ・ヘフナー/ハリー・ザックス 《Suujin Park》(部分) 2015年
この会場では2人組の作家の作品のみ。フェンスで出来た鳥居や、
破れたサッカーボールを植木鉢にして遊具に吊るした作品など
「これは元からここにあるものか作品か?」と首を傾げてしまうものもいくつか。
卍文が装飾された小さな家状のもの(祠かとおもったけど、神仏像は無し)は
昔からここにあるものなのか、そうでないなら何のためのものなのか
周囲の家の様子などから計り知れないことが多過ぎて、戸惑ってしまった。
作品タイトルのsuujinが意味が分からなかったので調べたら
どうやらここは崇仁地区という場所で、差別的にここへ集められた人々の居住エリアだったもよう。
被差別部落はもう無い、と学校で習ってきたけれども
どうやら現実はそうではないらしいと思わざるを得ないエリアでした。
とりあえず全会場回ってパラソフィアおしまい。
あとは帰ってもうすこし回想しようと思います。
雨はぱらぱら降ったけど、両日とも土砂降りにならずに住んで良かった!
気候も丁度いい京都旅でした。