ふらんす*にちようざっかblog

美術とフランスにまつわる雑話。でも最近は子育てネタばかり。

パリ旅日記<2日目>

◯。 4月21日(木):ルーヴル→パリ市近美→ギャラファ→マグレブ料理 。◯
朝9時過ぎ?起床。お寝坊なお家で助かるわ(笑)。一家の主はとても早いんだけどね。


今回、わたしの滞在が丁度 Pâques(復活祭)の休みにかぶっているということで、
Mちゃんちの子の託児所(la garderie)もお休みに入っている。頑張ってベビーシッターします。
で、パリから脱出したいMちゃんと、1泊か2泊で旅行をしよう、と元々言っていたんだけど
子どもを連れて行くかどうかで行き先は大きく変わる。
色々相談した結果、1泊だったらパパが面倒見ていられるということで、
Mちゃん、久々にセリバテールに戻って女子旅ということに。

1泊だからそんなに遠くなくて、食べ物がおいしいところがいいよね、ということで
行き先はストラスブールに決定☆
わたしもMちゃんもずーっと前に1回行ったことがある土地で
しかも当時と違ってTGVが走ったんですよ!2時間ちょっとで行けちゃうの。画期的。
とりあえず電車の切符をオンラインで取ったんだけど、
フランスの国鉄は定額というものが存在しないのか、行きは69,20€、帰りは129,90€。
なに、この差。。。
一等車かどうかとか関係なく、帰りの切符はことごとく高い。
どうせ高いなら一等車にしとくか、ということで。
ホテルはまたあとで決めようということになり、とりあえずわたしは出かける準備。


メトロの入り口でRATPの1週間券(18,35€)を購入してNaviGoにチャージし、
まずは25日までの展示だから急いで見なくちゃいけないメッサーシュミットルーヴル美術館へ。
バスでルーヴル前まで行くも、ヴァカンスだからか、ものすごい人だかり。
正面のピラミッド前が大混雑で、入館に時間がかかりそうだったので
少しでも空いてる方へということで、カルーゼルの逆ピラミッドから入館することにした。
入館料は、企画展とあわせて14,00€。


Franz Xaver Messerschmidt 展は、世界巡回するわりにすごく小規模だった。
一番見たかった彫刻が出てなかったのは残念だけど、
なんであんなへんてこな形相の彫刻を作っていたのか
そこに至るまでの過程を紹介してくれる展覧会だった。見て良かった。
※フルネームでググると、飛行機じゃないメッサーシュミットのおもしろ彫刻画像が見られます。


フランス彫刻の中庭では、イギリスの作家トニー・クラッグの彫刻とのコラボをやっていました。

近づいてみると、アルファベットで出来てるんですよ、この黒い方!
アルファベットが悶えてるみたいな作品でした。


そのあとは、まずは展覧会を見てしまおうということで、
Rembrandt et la figure du Christレンブラント、キリストの図像)展
Claude le Lorrain, le dessinateur face à la natute(クロードロラン 自然を描く)展
の2本を立て続けに見る。どちらもナポレオンホールにて4月21日から7月18日まで。
ナポレオンホールを2分してこの2つの展覧会を行っていたのだけど
数が多過ぎて、しかもレンブラントの方、レンブラント以外にもデューラーとか色んな人の作品も出ている。見るとこありすぎ。
そのおかげで、元々そんなに好きでもないクロードロランは、かなり流してみてしまいました。

いい加減お腹がすいたので、大好きなラザニアを食べようと、デュノン翼のレストランに向かう。
が、あれ?この辺だったはずなのに無い。。。??
いやでもあってるはず!とぐるぐる探し求めるも見つからず。
無駄にミロのヴィーナスとかミイラとかカバなんかを見ながら、
なんとかインフォメーションゾーンへ戻り地図を手に入れる。
するとルーブル、あちこち工事中で閉まっている部屋があるではないか。
わたしが「ここだったはず」というデュノン翼の一部も閉まっている。
だからレストランが見つからないのか。。。がっかり。
リシュリュー翼のレストランにでも行くか、と絵画ゾーンへ。
フェルメールもゆっくり堪能して、新古典主義は流し、
ロココに入るところにいよいよ大好きなヴァトーのピエロが


ない


工事で閉まってる。。。

えー!見られないの!?と慌てて地図を見ると、回り道をすれば見られるようだ。
ていうか回り道って、えらいこと遠いんですけど。
でもヴァトーは見たいので頑張る。足が疲れて来た。レストランからも遠ざかってるし。
フラゴナールからブーシェ、そしてヴァトーと遡りながら進み、
やっとヴァトーの《道化師》に会えました。はー、ほっとする、この絵。


結局ルーヴル美術館の中では食事をせずに出た。腹へリピークも過ぎました。

セーヌを渡って左岸へ。古本屋を眺めつつ、途中パン屋でピザパンを一個買って歩き食い。
バスでオデオンまでなんとなくふらっと行って(バス大好き!)
カフェでオレンジを搾ったジュースを飲んで一休み。
次どこ行こうかな〜?と考えていたら、カフェの前をバスが通過。

ん!?ヴァンドンゲン展!?どこで??

次に通ったバスを良ーく見てると、パリ市立近代美術館だ。行くでしょ。
で、オデオンから63番バスでイエナ方面へ。


パリ市近美は、しばらく工事をしていて長らく行っていなかったところ。
新しくなったものの、相変わらず白くて開放的な作りでいい建物です。
近現代美術がよく似合う。入館料は、企画展込みで10,00€。
ヴァンドンゲンの絵を通してみるのは初めてだったんだけど
うーん、晩年はただのエロ親父なのか???
途中までは良かったんだけど、最後の方は全然好きじゃなかったな。

常設展示もみてから(藤田嗣治の裸婦像がかなりいい位置にかけてあった)
閉館時間になったので近美をあとにする。



夏時間になり、まだまだ明るいパリの18時。
デパートは20時までなので、ギャラファでまず頼まれものの買い物を済ませてしまおう、
ということで、ギャルリー・ラファイエット百貨店へ。
頼まれていたクロエの商品と、自分にはシャネルの香水。
免税額に達したので、ついでにロンシャンのトートも買おうかと思ったら
入場制限しているのでやめる。欲しい色があることを遠目に確認したので、また別の日に来よう。
とりあえず香水類の免税手続きだけ済ませる。
免税に30分近く並んだんだけど、ギャラファのデタックスは靴売り場にあるので困ります。
しかもすぐ近くがサルトル。。。悪魔?
暑いしブーツ買う気にはならないけど、でもサンダルも可愛かったなー。
お値段は全く可愛くなかったけど。でも革の柔らかさは流石(試着はする)。


 
20時半頃Mちゃんちに帰宅。
そのあとすぐ、ご主人さまが先に行って待っててくれている近所のクスクス屋さんへ。
お店の人と親しくなってるのって、なんかいいな〜。
わたしの食べたいアニョー(子羊)のクスクスと、
アニョーが食べられないMちゃん用にメシュイ(羊の丸焼き)や辛いソーセージのクスクスなど
3人+2歳児の食卓とは思えない量を注文するパパさん。
後半、かなりきつかったですー。

食後はすっきり、ミントティ。甘いんだけどね。満腹です!ごちそうさまでした!