ふらんす*にちようざっかblog

美術とフランスにまつわる雑話。でも最近は子育てネタばかり。

パリ旅日記<6日目>

◯。2010年2月27日(土):BnFへゴー!


今朝は早起きしてフランス国立図書館、通称Bn(ベーエヌ)へ。今回のパリ旅行、最初は夫と遊びまくりましたが、主目的は図書館。ようやくお勉強開始です。

日本で事前登録とBnFの資料請求をしておいたので、それら書類と自分のノートとかを持って14番線フランソワ・ミッテランへ。郊外らしい河沿いを歩いてBnへ。懐かしい映画館 MK2 Bibliotheque が目の前に見えて来た。図書館の帰りに映画見るのもいいな〜なんて思ったのに、見たい映画がやっていなかった。残念。

ESTの入り口から入り、orientation des lecture(オリエンテーション)へ。入り口にいる人に名前と所属、そして事前登録が済んでいることを告げると順番票を渡される。5分程待つと呼ばれ、奥の銀行窓口みたいなカウンターへ。そこで係員のおばさん(質問すると、かなり親切に色々教えてくれる)から図書館の使い方の説明を受け、登録証を貰う。証明写真持って行ったのに、ウェブカムみたいなのでその場で撮られた。でも暗い部屋で撮る上に画素粗いし、全然アイデンティファイできない気がする。

登録が済むと、次は支払い。3日券、15日券、1年券とある。とりあえず3日券(7,00EUR)を買う(もし帰国までにもう1日行けるようだったらまた3日券買えばいいかと思って)。
チケットを買ったら次にヴェスティエールで荷物を預ける。研究図書エリア(niveau Rez-de-jardin)には、小さめのハンドバッグ以外の鞄は持ち込めないので、サイズの大きな荷物(ノートとかパソコンなど)は透明のキャリーバッグに入れて持ち込みます。コート類も預けられるけど、冷え性の人はストールとか何か一枚羽織れるものを持って行った方がいいと思う。館内は、日本人にはちょっと寒いと感じる空調だと思います。
いよいよ荷物を持って、Rez-de-jardinへゴー!長〜〜いエスカレーターを降りてゆきます。留学中はvivienneのINHAばっかり行っていたので、Bnのような近代的な図書館は緊張するなぁ。


わたしがBnで最初に見たかった資料は貴重本部屋(salle Y: Reserve des livres rares)のものだったので、Bnの人に案内されながら秘密エレベーター*1貴重本コーナーへ。指定された閲覧テーブルに、ベルベットの枕2個と、同じくベルベットで包まれた錘を用意された後、請求した資料がうやうやしく出される。研究そっちのけで、なんか王様気分になれる状況に、気分が盛り上がっちゃいました。
この部屋は鉛筆しか使っちゃだめなんだけど、わたしはうっかりボールペンしか持って行かなかったので、鉛筆を借りてメモ開始。わたしは割と筆圧が高いので、鉛筆って手が疲れる。。。

1時間程で目的の作業は終了、本をカウンターに返し、秘密の小部屋もとい貴重本部屋から出る。12時半、お昼ご飯にしようかな〜ということで、いったん外へ出ることにした。
離籍のときはただ出るだけだと退室したとみられて席がなくなっちゃうので、必ず出入り口の機械で「一時退出」の手続きをしなくてはいけません。


外に出てまず一服。それから「買って来て食べる」「外で食べる」の2択で迷い、気分転換のためにも外で食べることにする。メトロの駅とBnとの間にカフェが並んでいる所があって、4年前にはなかったお手軽ご飯屋Exkiが。ベルギーのファストフードチェーン店なんだけど、パリにも何店舗かあるみたい。
参照→H.I.S パリ支店ブログ
クルジェットのスープ(トッピングは自由。クルトンとかエモンタルチーズなど)、ほうれん草&蟹&茸のキッシュを食べる。美味いぞー!午後の勉強もがんばろう。13時半、再び地下に潜ってお勉強。


15時半を過ぎても、午前中に請求していた資料が届いたよっていう連絡*2がまだ無いので、変だなーと思って聞いてみたら「あ、ごめーん来てたわ」だって。おい。
でもマイクロフィルムじゃなく原紙で頼んだ資料が無い。これは?と聞くと、「あら、こっちには持って来れないやつみたいね。16時までにNに来てくれ、ですって。」って、もう16時5分前なんですけど。。。
「とりあえず行って来た方がいいわよ!」と言われ(そんな勝手な)、向かいの部屋Nへ。カウンターの人に事情を説明したら「あらら可哀相に」と、締め切り時間直前だけど手続きをしてくれました。やったー☆これは運が良かったと思う。素っ気なく「あ、もう時間だからだめです」て言われる確率の方が高いから。

無事Nで資料の閲覧を終え(残念ながら得る所なし)自分の席に戻り、とり置いてもらっていたマイクロフィルムを受け取って次にこっちの資料を閲覧。ひたすら見続けていて、ふと目を上げるともう外が真っ暗。時計を見たら19時過ぎてた。9時半にここ来たから、えー10時間近く経ってるのー :o !
マイクロフィルムを巻き戻し(面倒くさいしうるさい)、カウンターに返しに行ったらカウンターの青年(かなり童顔の男の子)に「もう見終わったの?」と聞かれる。「まだ全部じゃないけど、もう帰るから」と言ったら「また月曜に来る?そしたら席の予約と一緒に取っておくよ」と嬉しいプロポーズ。ありがたく受けておく。月曜14時のランデ=ヴーを取って、20時前にBnFを出る。

*1:ほんとは別に秘密な訳ではないが、図書コーナーの一ヶ所からしか入れないので、奥まで来たぞ!感があるのです。

*2:自分が座っている机のランプが光る。光ったら一番近所のカウンターに行くと、用意されている。前日までに請求しておくと、朝から用意しておいてくれる。フランスにしては珍しいほど気の利いたサービス。