ふらんす*にちようざっかblog

美術とフランスにまつわる雑話。でも最近は子育てネタばかり。

展覧会いろいろ

しばらく日記を書いていない間に行った展覧会の小さな覚書。

○o ペルジーノ展@損保ジャパン東郷青児美術館詳細

滅多に見られないペルジーノの板絵がまとめて見られる!という嬉しい企画の割にはお客さんの入りが少なかったような…もったいない。ウフィッツィから来ていたデッサンも良かったです。





○o モネ展@国立新美術館詳細

中心部の部屋がモネ作品、その周りを囲むように現代作家の作品という配置。しかし現代作家の作品もあるとはポスター等では分からないので戸惑っていたお客さんも多かったような。しかも「これはモネにインスピレーションを受けました」って言われてところで、一般感覚ではえ〜?みたいな作品もあったしね。でも来ていたモネ作品は面白かった。もっと晩年の掠れた作品があると良かったけど、そうも言えないのだろう。




○o レオナルドの受胎告知@東京国立博物館詳細

やーびっくりした。ほんとに《受胎告知》しか来てなくて!笑 あとは模型とかで、これは東博ではなく科博のジャンルなのでは?と思いました。平成館にあった展示を科博でやって、東博本館で受胎告知をみせるっていう横繋がりの流れを見せれば、国の縦割り行政を見直すいい機会になりえたのに。とは言えレオナルドの《受胎告知》は色々と興味深い作品だった。若いころのぎこちなさを感じさせるところもいいし、それでいて晩年のレオナルドに見られる神秘性は既に伴っている。イタリアに是非また行きたい気持ちになりました。




○o マルレーネ・デュマス展@東京都現代美術館詳細

ほんとは新美に行くつもりで出かけたんだけど、やべーデュマス明日最終日じゃん!ってことで、デュマスに変更して都現美へ。アラーキーの写真《ブロークン・ホワイト》に触発され作画化した作品のほかデュマスを大観する構成。女性が女性娼婦を描くとなぜエロさではなく物悲しさやふてぶてしさが表れてしまうんだろう(逆に少年達はエロかった)。


一緒に見た常設の、岡本太郎明日の神話》も良かったです!でかい。無駄にでかかった。さすがタロー!!写真撮影可だったのもまた嬉しい。



○o おぐらきょうこ個展「BLUE」@shop & Gallery tray

ご案内を頂いたんで行ってきました、学芸大。Blueをテーマカラーにした、夏らしくも爽やかで涼しい作品でいっぱいでした。わたしは最後に配置されていた3連の作品が一番好きでしたねぇ。視点ごとに色んな光景があって、それがそれぞれの人の生活を感じさせるところが良い。単に夢みたいなふわふわとした作品よりも、描かれている人の生活背景などが感じられるもののほうが好きなので。で、そのリアリティの出し方が嫌味かそうでないかが重要なんだけど、彼女の作品は嫌味がまったく無くさらりとしている。マティエールもリトっぽくて手作り感があってよかったです。24日火曜日までshop & Gallery trayにて。