ふらんす*にちようざっかblog

美術とフランスにまつわる雑話。でも最近は子育てネタばかり。

リサガス展

美術品輸送会社の人にリサガス展@松屋銀座(音出ます、注意)の展覧会チケットをたくさん頂いたので、友達にも配りつつ、自分でも行く。ただし会期が短く(26日まで)、休日しか行けないので、休日出勤の日の午前中に行くことにした。


…休日の午前中なんかに行かなきゃ良かった…
リサガスの可愛さを補って余りあるほどの子供達の憎たらしさ哉。何年か前(5-6年くらい?)に恵比寿でやった絵本展のときはまだそれほど人気じゃなったのに、なんじゃこりゃ!っていうくらいの人気になってて、あたしがフランスにいる間に日本で何が起きてしまったのだろう。好きだった売れないアイドルが、気がつくと人気俳優になっているファンの心理。「いいの、これだけ可愛いんだもの、人気が出て当然」と自分を納得させつつも、しかし会場内で「この2匹日本にも来てるんだね〜宮島とか行ったのかな?」とかいう台詞を聞くと、ちゃんと読んでから来い!と心の狭いことを思ってしまうのは許して。(しかしなぜ宮島なのだ?見知らぬカップルさん!)



ちなみにあたしはペネロペ(フランス人だからペネロプだと思うんだけど)シリーズは好きではない。話があんまり面白くないからなんだけど*1、動く絵本は面白いから持ってる。すごいスピードで雪山を転がったりするペネロプ。ぼんやり空想癖のあるコアラのペネロプちゃんなので、多分痛がってない。このシリーズでは友達であるシロクマのセザリン(ゼザリーヌって発音するのかな?)が可愛い。あたしが友達にプレゼントされたhabitatの2003年ノエル限定シロクマに似ているのでご贔屓なのです。


  
リサガスシリーズが好きな理由に、まずこの子たちがとってもフランス人!なこと。たとえばこの表紙、マネの《草上の昼食》なわけですよ。以前このブログ内で紹介したことのある『[rakuten:book:11187924:title]』もそうなのですが、所々にフランス美術の要素が入っているので、絵本なのに美術史に親しめるようになっているのが、この作者たちの作品の特徴です。リサの家はなんたってサントル・ポンピドーだしね。てか「リサ」もフランス人だから発音は「リザ」なんだと思う。
この展覧会会場で流していた映像で初めて二人の姿を見ましたが、ふたりともとても育ちが良さそうで、中〜上流階級の出身なんだなということが分かる感じでした。この暖かく愛されて(そして強いて言うなら良い環境で教育を受けて)育った感じが作品に表れているのね〜と、改めて感じてしまいました。
ちなみに会場を出た後の物販はサイテー。せっかくいい気持ちで展覧会を見終わったのに、なんだよこれっていう感じ。デパートだから仕方が無いんだけど、でも、それにしても商魂見せすぎ。うんざり。でもちょっと縫いぐるみは欲しかったな(レジに並ぶのが嫌でやめちゃった)。(21-03-2007)

*1:対象年齢がリサガスシリーズよりも下で、子供の躾用なので当たり前なんだけど…