ふらんす*にちようざっかblog

美術とフランスにまつわる雑話。でも最近は子育てネタばかり。

メッサーシュミット

と言っても戦闘機ではありません。18世紀の彫刻家、フランツ・メッサーシュミット(Franz Xaver MESSERSCHMIDT, 1736-1783)のことです。


先日見た映画《クリムト》に彼の彫刻作品が何度も出てきていて(しかもクリムトが精神的に苦悩している場面に限って)、しかも最後にメッサーシュミット役の人まで出てきたので、この作家の作品しか知らなかったわたしは「そうかークリムトと同じ時代の人なのか」と勝手に思ったのですが、わたしにメッサーシュミット作品を教えてくれた人が「バロックの人なはずだからクリムトと同じなはずない」と言うので、あれれ?と思い、調べてみました。



メッサーシュミットの彫刻研究サイト
ベルヴェデーレ宮殿ギャラリーメッサーシュミットの彫刻が見られます。
パリノルール内記事:ルーヴルがメッサーシュミットお買い上げ



で、どう調べてもクリムトと同時代人のメッサーシュミットさんが見つからず、結局この作家は18世紀の人だということで納得せざるを得なかったのですが、ではなぜ映画《クリムト》に彼が出てくる必要があったのか?クリムトに“No”叩き続ける役としてのメッサーシュミットには一体どういう意味が?