ふらんす*にちようざっかblog

美術とフランスにまつわる雑話。でも最近は子育てネタばかり。

フランスの焼き物*スフレンハイム

下北沢にあったEtienneという焼き物屋さんが、10月15日をもって閉店してしまいました。下北に行った時はたいてい寄って眺めていたお店だけに残念です。あたしは個人的には海外の田舎風の素朴な焼き物は好きではないのだけど、こういう素朴な風合いの似合う友達へのプレゼントを買うのにこの焼き物屋さんを愛用していたのだ。



さて、閉店してしまうということで、ちょうど誕生日の友達へのプレゼントに加えて自分のものも何か記念に買おうと思い、いくつか購入してきました。まず今回紹介するのはこちら、友達のために購入した灰皿。何色かあったんだけど、彼にはこのヴァニラ色がいいかな?と思ったので、これを。こちらはスフレンハイム Soufflenheim の焼き物。
スフレンハイムの窯についてはこちらが詳しいですが、ここでも書かれているように、スフレンハイムはアルザスの有名なお菓子クグロフの焼型を生産していることで有名な窯元です。水玉模様のカフェ・オ・レ・ボウルでご存知の方も多いかもしれません。あたしが購入したこの灰皿はスフレンハイムの中でもPoterie Fiedmannフリードマン陶器店)のもの。立体的に色釉がのった、ぽってりと厚手の絵付けで、まさにアルザス的。


ところでお店で子羊のお菓子型を見ました。アンリ・シグフリ Henri Siegfried という人の物らしく、結構なお値段が。下記でリンクを貼ったお菓子屋さん「三月の羊」(『三月のライオン』から来てるのかしら…)さんのサイトによると、アンリはシグフリ=ビュルジェール Siegfried-Burger の本家筋らしく、確かに一際お値段が高かったです。可愛かったのでちょっと欲しくなったのですが、あたしはお菓子が作れないのでやめました。子羊のこの焼型は、ノエルやパックの時など宗教行事の時の特別なお菓子用。食べるのがもったいなくなくなるくらい可愛い。



記事関連サイト
▼スフレンハイムの陶磁器屋一覧→スフレンハイムの観光サイト、またはアルザス陶工組合のサイト。

アルザス陶磁器のオンラインショッピングならここ→→les-potiers.com

▼下北沢Etienneの店長さんがラジオ番組に出た時のウェブサイト。話されているのはアルザスではなく南仏ヴァロリスのお話ですが…。

西荻に、このアルザスの羊型で焼いたケーキが食べられるお店が!→三月の羊。ケーキが激可愛いです。