ふらんす*にちようざっかblog

美術とフランスにまつわる雑話。でも最近は子育てネタばかり。

カルティエコレクション展


ミュエクの巨大な女性が印象的なポスターだった、カルティエ財団のコレクション展@東京都現代美術館に、最終日に行ってきました。コレクション展自体には特別興味があったわけではなく、午後からの講演会に行きたくて現美に行ったんだけど、最終日の混み具合ったらどうしたの!?あんなに混んでる現美、チケット売り場に人が並んでいる現美、初めて見た…。しかし木場駅であるカップルが「どんなジュエリーがあるんだろうね〜」と話していたのを目撃。もしかしてジュエリーの展覧会だと思って来ていた人もいたのだろうか?
パリのカルティエで見た展示もいくつかあったのだけど、ミュエクの女性像は見た印象がずいぶん違った。パリで見たときはこの作品、病んでる雰囲気がものすごくあったのだ。それに対して現美で見たときはあまり病んでおらず、ただベッドにいるだけっていう感じがした。やっぱり照明の効果なのかなぁ。それにしてもカルティエ財団、大きい作品をコレクションするのが趣味なのか?と思うほど大きい物が多い。あとは映画監督だと思っていたレイモン・ドゥパルドンの映像作品やナン・ゴールディンのスライド作品など、映像物も多い。でも一番個人的に面白かったのはオッペンハイムの長いテーブルでボイススクラッチしてるインスタレーション!人形の無表情さも気持ち悪くて気に入りました☆

講演会は、「装飾」というテーマで全4回のもの。仕事の都合で最終回の天野さんの講演しか聞けなかったが、聴講層が絞れない(一般人か専門家か)講演会であるということで、わたしが参加した回を聴く限りではやりづらそうではあった。しかし筋道が明確で話の落ち着きも良く、どの聴講層にも特に不満の無い講演だったのではないだろうか。(02-07-2006)