ふらんす*にちようざっかblog

美術とフランスにまつわる雑話。でも最近は子育てネタばかり。

パンテオン

先日(実は)初めてパンテオンに行ってきました。ここはピュヴィ・ドゥ・シャヴァンヌの壁画と、あとフーコーの振り子のレプリカがあるという情報しか持っていなかったのですが、いやぁ広いのね、此処。そして墓はえらい事涼しいのね。ちなみに墓がとても涼しいのはたぶん石灰岩で出来ているからで、最近モエ&シャンドンのカーヴに行って来た友人からの情報によると、石灰岩で作られたカーヴ内の気温は自然に10〜13℃に保たれるのだそうです。

まずは壁画を鑑賞。シャヴァンヌだけじゃなくて19世紀のアカデミシアン(グロとかカヴァネルとか)何人かも壁画を描いていました(でもやっぱりシャヴァンヌが飛びぬけて上手い)。
振り子は時間を表していたんですね。何の振り子なんだろうと思っていましたよ(無知です)。ちなみにオリジナルはMusee des Arts et Metiersにあります。

地上階の見学の後はクリプト(地下墓所)へ。V.ユゴーの埋葬がめちゃくちゃ早くて(5月22日に逝去して6月1日にパンテオン入りしている)驚いたのですが、一緒に行った人曰く、ユゴーの国葬から現在の“パンテオン入り”のシステムが始まっているのだそうです。そしてユゴーは生きていたときから神扱いだったらしいです。自分の名前の付いた通りに住んでいたらしいですよ。すげぇ。

さて、再び地上に戻って、今度はクーポラに登ります。階段の数は凱旋門と同じくらい。そんなにきつい階段ではないんだけど、この日は運悪くヒールを履いていたのでちょっとしんどかったです。ちなみに屋外の階段を上らなくてはいけない部分もあるので、高所恐怖症の人は気を付けてください。高いところが大好きなわたしにとってはなかなか血沸き肉踊る眺めの場所が、下り階段で一箇所ありましたよ。
クーポラからの眺めは素晴らしく、わたしの中で“パリで高い所なら此処だ”ランキングの第2位にパンテオンが来ました(1位は凱旋門)。お勧めです。

そういえば、これも知らなかったんだけど、クーポラは勝手に登れなくて、ガイドつきかつ時間が決まっています。各時30分だったかな?で、毎時間というわけではなかった気がします。登りたい人は事前に何時からクーポラ見学があるかをチェックしてください。