ふらんす*にちようざっかblog

美術とフランスにまつわる雑話。でも最近は子育てネタばかり。

モローがいない!

わたしの専攻研究画家であるモロー美術館に久々に行ったのですが(しょっちゅう行くと「勉強しろよ〜」と言われている気になって居た堪れないため)、3月2日に行ったらその日までトラヴォー(工事)で閉まっていたんですよね。それで、はて、何でいきなり改装工事?と思っていて、翌3月3日にもう一度訪れたら、謎が解明しました。展覧会貸し出しのために展示替えをしていたのです。しかもその貸出先はジャポン!日本!なんでなの!!なんでわたしが日本にいないときを狙ってあなたは留守になるの〜!(涙)

結構な主要作品がいなくなっているので(やはり目玉は《一角獣と貴婦人》かなと思っていたら、案の定ポスターになっていましたね)、なかなか大掛かりな展覧会になるのではないでしょうか。1995年以来なのかな?日本の大きなモロー展は。いいなーこれに携われる人…。

モロー美術館オフィシャルサイト
Actualiteのページに巡回先は松江、神戸、東京と書いてあるのですが、
どうしてこっちには島根と東京しか書いていないのだろう…神戸は?

モロー美術館からいなくなった作品から考慮すると、モローの生涯を大観するというよりは、《一角獣と貴婦人》をメインに据えて幻想・神話色の強い作品を見せるのが目的のようです。血腥いもの系ではなくふわーっとやわらかい印象のものメイン、なのかな?《夕べと声》の水彩も無くなってましたし。見たかったのにな…。
でもとりあえず、最も論文に必要な《ユピテルとセメレー》と、オルセー美術館所蔵の《ガラテア》が移動しなくて良かった。しかし次点くらいで必要な《出現》がいなくなってるんだよぅぅぅ(涙)。