ふらんす*にちようざっかblog

美術とフランスにまつわる雑話。でも最近は子育てネタばかり。

ビュフェ美術館へ

久しぶりに私が2連休取れたので、家族で静岡へ。

松濤で見逃したロベール・クートラスを見に、

ベルナール・ビュフェ美術館に行くのが目的です。

巡回展ではないようですが、こちらは規模も大きく

また、ビュフェ作品と同時に見られるというのは、なかなか良かったです。 

 

Robert Coutelas

クートラスは1930年パリ生まれ。

少年期はドイツに住んでいましたが、14歳の時再びフランスへ。

独学で鋳造オブジェを作っていた少年でしたが、クレルモン=フェランの美術学校で

彫刻を学んだ後は石工としてしばらく働きます。やがて絵も描き始め、

一時”現代のユトリロ”という称号も。1985年パリで死去。

→詳細は Robert Coutelas | ロベール・クートラス を参照ください。

 

ビュフェの常設展示では、初めて見る作品もいくつかあって

新鮮な気持ちになりました。

そして資料展示を見ると、あー研究しなくちゃ、という気分になります。

 

展示を見た後は、地下(と思ってたけど1階だった)のビュフェこども美術館へ。

木のボールプールや絵本、ビュフェが描いた作品人物たちの衣装が着られるコーナー、

木でできたいろんな引き出しなど、こどもが楽しめるコーナーです。

ここにカフェが付いていれば、大人はのんびり、子供はきゃっきゃと楽しめるのに〜

と思いつつ、やっぱり館内なので飲食禁止、なのかな?

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木でできた木に触ってみたり、ボールプルールに埋まってみたり。

自分の身長よりも大きい絵本があって、かなりご満悦なグレちゃんでした。

 

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ミュージアムショップではリサ・ラーソンの絵本を読む。

ちなみにクートラス展のグッズでトートバッグがあって、

ミナペルホネンのだったんだけど、実用を考えてやめちゃいました。。。

色合いはすっごく好きだったし布の柔らかさも好みでしたが。

 

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近くの吊り橋を走ってから、再び高速に乗って帰宅。

母の野望=御殿場アウトレットは、雨のため中止しました。しょぼん。

 

ピーターラビットカフェ@自由が丘

平日休みで、息子と自由が丘散歩。

来月から新しいクラスに進級するにあたり、

新しく用意しなくてはいけないものを揃えたり、名前付け用品を買ったり

あとはパンやら諸々お買い物。

お昼になったので、テラス席があって子連れでも行きやすいとこ。。。

と悩み、以前一度来た、ラケルがやっているカフェへ。

ピーターラビットカフェ」というだけあって、

店内はうさぎだらけ、メニューも絵本の世界をイメージしたもので

かなり乙女度高いのですが、息子はどうだろうか。

 

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お店の入り口のピーターを見て「うさぎだ!」と突進。

私よりも女子力高いです。

 

ぐずった時用にテラス席を希望すると、

空いている時間帯だったからかすぐ案内してもらえました。

ちょうど近くに2歳くらいの女の子連れのお母さんもいて安心。

 

丸テーブルに3つ椅子があり、そのうち一つにはうさぎのぬいぐるみ。

ピーターは青いコートを着るので、赤いコートということは姉妹の誰かだろう

(でもどの子かまでは分からない)。

以前一人で来た時は、ピーターのわりと大きなぬいぐるみを

置かれて恥ずかしかったけど、子連れなら全然平気!

 

更にテーブルには、メニューの他にピーターラビットの絵本を2冊置いてくれる。

以前一人で来た時にはなかったので、子連れ用のサービス?

グレちゃん絵本大好きなので、これはとても嬉しいサービスでした!

早速「読んでー」で、第1作目から読む。

ピーターは母子家庭なんだけど、

そういえばお父さんはミートパイにされちゃったからいなかったんだっけ、と

昔読んだ記憶が蘇る。

ところでうちのグレちゃんは女子力が高い一方、地獄系の話も大好きでして

もう1ページ目から「え、お父さんどうしちゃったの!?」と食いつく。

「人間に捕まってパイにされちゃったんだよ」

「食べられちゃったの?」←心なしか目がキラキラしている

「そう」

「えーお父さん食べられちゃったの?」を、繰り返す。

カニバルな子に育ちませんように。

 

肉の話をしながら肉が来たので食べる。

「これうさぎさん?」と聞くので「牛だよ」と答えると

「ゴズメズの?」と聞く。うーん、育て方を誤ったか??

とりあえず牛頭馬頭の「メズ」は馬なので、それだけは否定しておきました。

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こんな感じで、サラダにドライアイスが入ってて、それにも興味津々。

「雲が来たよ!お臍取る神様(雷神の事)いるかな?」だって。

どれだけ頭の中ドリームなの!!洋の東西問わなすぎる。

 

てな訳で、うちの子的にいろんな意味でドンピシャなカフェでした。

スコーンの焼きゴテも可愛いですよ。

 

www.peterrabbit-japan.com

怪獣が怖くなくなりました

グレちゃんが0歳の頃から我が家にあった

かいじゅうたちのいるところ』のかいじゅうぬいぐるみ。

ずっと怖くて触れなかった(近づけると「あっち行って!」と拒絶)けど

このノエルあたりから克服したらしく、今ではすっかり仲良し。

最近のおでかけのお供はかいじゅうです。

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絵本は基本的に原著で(ただし英語と仏語に限る)と思っているので

我が家にある『かいじゅう〜』は英語。 

Where The Wild Things Are

Where The Wild Things Are

 

 

保育園に日本語版があるので、借りてきて家で見比べていたグレちゃん。

ある時「このかいじゅうちゃん、お名前は?」と聞かれ

えーなんだっけー?映画では名前呼んでたなぁと思い、

DVDの山の中からごそごそ探す。

「映画あるのー?見たーい!」とグレちゃんが言うので

まぁ全部見きれなくてもいいかと思ってつけたら、すっかりはまったようです。

かいじゅうたちのいるところ [DVD]

かいじゅうたちのいるところ [DVD]

 

 

絵本をめくって「今この場面?」「これ◯◯してるとこだよね」と言いつつ

途中ちょっと飽きながらも、最後まで見ることができました。

(そして感動屋の母が泣いていたらティッシュを持ってきてくれる。。。)

 

映画の中ではこのかいじゅうちゃんは「キャロル」という名前なので

我が家でも「キャロルちゃん」と呼ばれるようになりました。

 

余談ですが、かいじゅうたちのいるところを離れるマックス君に

かいじゅうたちが行かないでという場面、

絵本を読んでいる時はいつも、大きな声で吠えるように

"Oh, please don't go - we'll eat you up - we love you so !"

と言っているイメージだったですが(絵もそうだし)、

映画ではKWと名付けられた女の子のかいじゅうが

そっと囁くように言うのが、本当に意外でびっくりしました。

創作部分は別として、かなり原作に沿った作りの映画なのに

なんでこの場面はこうしたんだろう、そしてこれはとても成功している、

と思わせるんですよ。すごいなースパイク・ジョーンズ

絵本では、これに対しマックスも "No !"と(強く)答えているのですが

こういう喧嘩っぽいお別れではなく、

映画で示したようにしんみりとお別れすることで

マックス君は、自分の中の暴れちゃう感情をうまく収める方法を知って

大人になったのかもしれないなぁと思わせるのです。

 

 

絵本を見比べるのにちょっとはまったグレちゃんは

うちにあるイタリア語の『ピノキオ』と

保育園で借りた日本語『ピノキオ』も見比べていました。

イタ語のは飛び出す絵本で、人からもらったものなんだけど

2歳の頃に、飛び出してるとこほぼ全部破っちゃったから

靴しか残っていないピノキオらしきものを指して「これ誰?」ていってる。

分かるかー!\٩(๑`^´๑)۶

園の『ピノキオ』はディズニーアニメのダイジェスト版で、

人形遣い悪徳興行師ストロンボリが載っていないのが不満らしい。

そしてストロンボリって言えなくて、

「こっちにはストントンいないねぇ」って言ってるのが可愛い。