安野光雅の絵本展
現在、横浜市内で安野光雅の展覧会が2つ開催中です。
ひとつは神奈川県立近代文学館の「安野光雅展ーアンデルセンと旅して」、もうひとつはそごう美術館の「安野光雅の絵本展」。
県立文学館での展覧会は文学との関わりに注目した点が面白く、そごう美術館のものは初期から近作まで安野さんの作風の幅広さを伺わせる内容。そごう美を見てから県文へ行くのが個人的にはお勧めですが、開館時間の都合で県文→そごう美の方が動きやすい、かな?(そごう美術館は19時半最終入館と遅くまで開いているので。)
エッシャーに影響を受けたというふしぎな作品が広く知られる安野さんですが、それはごく初期のこと。旅の絵本あたりからはすーっと開けた視界の中に、よーく見ると「あ!こんなところにこんな絵が!」という近視眼的な楽しみとを融合させた作品が多くなってきます。作品によっては、紙だけでなくフィルムのようなつるつるした素材に描いてそれを紙に描いた作品に重ねていることも、今回原画を見て知りました。
出品作の中では、森毅が本文を書いている「3びきのこぶた」がもう〜可愛くてたまらない。豚も可愛いんだけど、哲学者のオオカミ(ソクラテス)と、蛙のピタゴラス、そして悪妻クサンティッペ(オオカミなのに太ってる。でも女性らしく頭に花挿しててオシャレ♡)という主人公たちが最高にいい。思索を続けるオオカミに対し、能天気そうな(そして美味しそうな)豚たちったら。。。!!
- 作者: 森毅,安野光雅
- 出版社/メーカー: 童話屋
- 発売日: 1985/04
- メディア: 大型本
- 購入: 5人 クリック: 13回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
神奈川県立近代文学館(〒231-0862 横浜市中区山手町110 港の見える丘公園内)
安野光雅展 ーアンデルセンと旅して
2011年8月6日〜9月25日 終了間近!
そごう美術館(〒220−8510横浜市西区高島2-18-1 そごう横浜店内 6F)
安野光雅の絵本展
2011年9月17日〜10月10日