ふらんす*にちようざっかblog

美術とフランスにまつわる雑話。でも最近は子育てネタばかり。

パリ旅日記<5日目>

◯。 4月24日(日):ストラスブール1泊旅行 。◯
ぐうたらな日々を送っていたので、早起きが辛い。
6時半に起床し、もぞもぞ出発準備。買ったばかりの(Mちゃんに通販を強請った)ミニRIMOWAちゃんに2人分の荷物と、昨日のフェットでMちゃんが持って来てくれたクロワッサン&パン・オ・ショコラを持って、行ってきまーす☆


8時過ぎにガル・デスト(東駅)に到着。
こっちの電車は出発間近にならないと出発ホームが表示されないので、カフェを買いながら待ちます。
今回はプリントアウトした乗車券なんだけど、わたしもMちゃんもプリント切符は初めてで、「え、これコンポステしなくていいのかな??」と疑問が。コンポステしないで乗ると、すごい罰金が待っているのです。一応インフォメーションのブースにいた人にMちゃんが尋ねてみると、そのままでいいとのこと。
ややあって、ヴォワが6番と出たのでそこへ向かう。入り口に「ここが最後ですよ!」って感じでコンポステの器械が置いてあり、係員もいるのでそこでも確認*1、やっぱりしなくていいらしい。検札の人が言うんだから今度こそ本当だろうと安心し、席へ。

わたしが住んでいた頃はストラスブールまで走るTGVが無かったので、行くのに4時間くらいかかっていたんだけど、今回は2時間ちょっとで着いちゃいます!すごい、さすがTrain à Grande Vitesse *2!! 多分メッツとか東側に商業施設が増えて来たから電車を走らせたんだろうなと思います。

で、この電車の中で困ったことが。何気なくメイルチェックをしたところ、ようやくホテルブッキングのサイトからメイルが届いた。あーやっと変更が受け付けられたよーなんて言いつつメイルを開いてみると


変更された日付のお部屋は取れませんでした


。。。え?もう出発しちゃってますけど??

今更だめって言われても。
とりあえずホテルに電話しといた方がいいよ、とMちゃんが気をきかせて電話をかけてくれる。口頭でのキャンセル手続きを済ませ、あとはカードが引き落とされなきゃいいね、ということでとりあえず締める。とりあえずストラスブールについたら、まず今日の宿探さなくちゃねーなんて言いつつ、あっという間に11時半ごろ、ストラスブール駅到着。


駅を降りてもなかなか「あー前来たわ」感がわかない。のんびりした駅の周りには、休日でも平日でもすることないよって感じのダメな人がひなたぼっこをしている。
河に囲まれた島みたいになっているところがストラスブールの中心街かつ旧市街なので、まずはそこにある観光案内所にいって、ホテルを取ろうということで出発。途中、ホテルを探している時にチェックしてあったホテルによって空き部屋をきいてみるも「いっぱいです」とのお返事に、なんか悪い予感。以前ヴェズレーで夜中にホテルを探した記憶がよみがえる*3
そうこうしつつも、カテドラルの脇の観光案内所に着く。結構混んでます。ヴァカンスだから?わたしたちの番になり、今日のホテルを探してるのというと、ホテルリストをくれる。


あれ、ここで探してくれないの?


混んでるから?まあいいけど。。。
地図も買って、観光案内所を後にする。とりあえずカフェ入って探しますか。

カテドラルの近くの、イタリア系ブラッスリーみたいなカフェに入り、カフェを飲みつつMちゃんがさくさく電話をかけて空室を聞いてくれる。わたしたちの予算は100,00€だが、最初に聞いたところは186,00€だって。倍だよ!!高いねー、やっぱりヴァカンスだから?と言いつつ2件目に電話。そこはネットで見てた時に高かった記憶があったとこなんだけど、「96,00€だって」。えー安いじゃん!そこ!そこ決定!
で、さっそく荷物を置きに、決まったホテルへ向かう。てかMちゃんばっかりにかけさせてしまっていることに気づき申し訳ない気持ちになる。日本の電話だから電話代を心配してくれているのかしら。。。 :'I ありがとう、Mちゃん!

Hôtel Maison Rouge. Strasbourg
住所:4, Rue des Francs Bourgeois, 67000, Strasbourg
電話:+33 (0)3 88 32 08 60
FAX:+33 (0)3 88 22 43 73
クラス:★★★

ギャルリー・ラファイエット(休日だから閉まってたけど)、そしてクレベール広場に割と近い、駅と旧市街中心地の間にあるホテルです。狭い町だから何処に泊まっても同じようなものかもしれないけど、程よい距離を歩くのでいい場所だったと言えるでしょう。

ホテルのロビーは狭いけど綺麗。地方のちょっといいホテル、って感じまんまです。チェックインして、先に宿泊費用を支払う。ストラスブールの滞在税は1日1,00€、1泊2日なので2,00€課金されて98,00€を支払います。荷物はラゲッジルームに入れて、身軽になったところでいざ出発ー☆


わたしもMちゃんも2度目のストラスブールということで、食べたいものはもうお互いに決まっている。。。ということで、まずはランチ!プティット・フランスという河沿いのレストラン密集地へ向かいます。
←多分これは、ムーラン通りの可動橋、だったと思う。
メゾン・デ・タヌールなど、昔ながらのアルザス地方っぽい建物を見ながら歩いて、Mちゃんがずっと食べたがっていたタルト・ア・ロニオン(玉葱タルト)がメニューにあったレストランに入ります。

Restaurant Au Tonnelet
9, Rue Moulins, 67000, Strasbourg

陽気なおじちゃんと、明らかに渋々手伝っている元ヤンみたいな娘(眉毛がだって、超細い。。。マニキュアも変な色だし)とがサーヴしてくれて、娘(だと思う)も元ヤンなのに愛想がいい、家庭的なお店でした。

  左が玉葱タルト、右はベッコフ
前菜に玉葱タルト。わたしは(多分)初めて食べました。キッシュな見た目なのに、基本玉葱の甘みの味しかしなくて全然キッシュっぽい卵の甘さとかが無い、完全なるお食事キッシュです。あ、タルトか。
続いてメインにベッコフ。ていうかこれが来た時点で既にお腹がいっぱいなんですけど、食べられるかな。。。
野菜は頑張れるけど、お肉とジャガイモがもう無理!お腹がギブアップ。デセールなんてとんでもない。ていうかこれで1人前って。我が家だったら、これ3人前だよ。Mちゃんも「Kさん(Mちゃんの旦那さん。大食漢)がいてくれれば。。。」と言いつつ頑張るが、やはり食べきれない。


ぱんぱんのお腹を抱えながら、観光に出かける。歩いて消化しないと、お夕飯入らないよ!ということで、わたしが行きたかった美術館がちょっと遠いしちょうどいいんじゃない?ってことで、歩いて行くことに。
大聖堂を右手に見ながらひたすら北東へ。
大聖堂から横に出ているアルバルド通りは、パリで言うサン=トノレ通り?ちょっとお高目のブティックが並んでいます(全部閉まってるけど)。そのままジュイフ通りをまっすぐ進み、河を渡ってアンドレ・マルロー通りまで着くと、わたしの目的地であるトミ・ウンゲラー美術館がみえました。
Mちゃんとはここでいったんお別れ(アートに興味無し)。公園で本読んで待ってるねーというMちゃんと、美術館に行くわたし。この気楽さが良いです。

Musée Tomi Ungerer
2, Avenue de la Marseillaise, 67000, Strasbourg, FRA

ストラスブール出身のトミ・ウンゲラー(1931-)。小さい頃に読んだ『すてきな3にんぐみ』が魅力的で今でも大好きな絵本作家です。でもわたしが小さい頃はあまりたくさん邦訳されていなかったようで、そしてうちの母の琴線には触れなかったらしく結局『すてきな3にんぐみ』以外の本は、留学中にようやく集めることができた状態。OttoとかAdelaideみたいなお話が好きです。

  
ストラスブール市立美術館として立っているこの美術館、入り口には巨神兵ばりの子がお出迎え。ぐー可愛い。
入り口の小屋で入館料を払うと、ジュトンを渡されます。それを持って本館へ行くと回転バーがあって、そこにジュトンを入れるとバーが回って中に入れる仕組み。入り口に警備員が要らないから便利だね、って思ったんだけど、中も監視員が殆どいなくて(監視席はある)、これはヴァカンスで出勤する人がが足りなかったからなのか??
初めてストラスブールに来た時は、近代美術館がオープンしたばかりでそっちが優先だったので来られなかったこの美術館。市立だし、子どもむけに絵本原画が中心のコレクションかな?と思っていたら、なかなかどうして、ポスターはもちろん、エロコーナーもちゃんとある美術館ですよ!んーさすがフランス。隠さないです。やっぱりウンゲラーはエログロ抜きには語れない作家ですものね。フィギュアのコーナーは、ほんとキ◯ガイでした。納得の美術館です。面白かったー!図録(ドイツ語版とフランス語版の2種あり)を買って、あとは3にんぐみのぬいぐるみにちょっと惹かれたけど、3体買っても夫に怒られるだけなので諦めます(1体だったら要らない)。


 美術館を出てからMちゃんに電話。近くのレピュブリック広場にいるというので迎えに行き、2人でまた市街地へ戻ります。大聖堂の大時計を見学したり(ちょうど16時か17時かの鐘がなって、仕掛人形が出て来た)、方向音痴っぷりを発揮しながらぐるぐる回りながらお土産物屋さんを覗いたり、クレベール広場の噴水に足をつけて気持ちいい〜ってしたりしながら、荷物を部屋に入れるべく、いったんホテルへ帰ることに。

ホテルの中が、なにやらたいそうな装飾なんだけど、でも時代がかってるっていうんでもないし、微妙(笑)。でも綺麗だし、何より浴室が広くていいお風呂でした!(あ、お風呂の写真取り忘れた。)

わたしたちが泊まったお部屋は、カーテンとベッドカバーが靴の模様で、靴好きなわたしには嬉しい♡

バス、トイレ別だし(と言ってもバスを通らないとトイレには行けないんだけど)、広いし、テレビも薄型だし、わたしの日本電話じゃ使えなかったけどWi-Fi入ってるし、お勧めできるホテルです。ただし市内なので窓の外の眺めは期待しちゃダメだけどね。


荷物を解いて、お腹減らないねーどうしよっかーと、うだうだ。と、明日の夜はJの家に夕飯に招かれていることを思い出し、お土産を探しに行くのはどう?ということに。アルザスの白ワインをお土産にしたらいいんじゃないかしらということで、買い物がてらまた歩いて頑張って胃を空欄にしよう作戦を結構。
でも今は休日。お店は開いていないが何処で買う?と悩んでいると、先ほどぐるぐる回っていた時に、小さいマルシェ・ド・パックがあって、そこでワインを飲んでる人を見たというMちゃんの証言。ではそのマルシェに行ってみよう!


幼稚園と小学校が一緒になった、んだったかな?とにかくなんか教育機関の隣に出来た小さなマルシェ。ワインは、何人か飲んでたけどバーみたいになってて、瓶で買うところじゃないみたい。。。?
瓶で買って栓を開けてもらわなければいいんだろうけど、でもどれが美味しいのか分かんないし(わたし飲めないし)、うーんどうしようかなーと迷っていたら、2つ隣にジュース屋さんがいた。試飲させてもらって、美味しいのでパリでも買えるの?と話を聞くと、一定のお店には卸していなくて、こうやってフェットやマルシェを回っている業者さんだという。パリで買えないならお土産には最適☆ということで、一番シンプルに美味しかったリンゴジュースをお土産に買うことにしました。夫にも飲ませてあげたかったけど、日本までは無理。あとは兎の絵がついたクッキーも向かいのお店で買って、これで手土産準備完了〜。


またぐるぐる回って、あ!今なら入るかも!て感じの腹具合になったので、大聖堂の脇のレストランに入ります。

Au Vieux Strasbourg
5, Rue Maroquin, 67000 Strasbourg

写真、すごいガラガラですけど、室内だから(テラス席は満席)っていうのと、まだ20時くらいで夕飯には早い時間だからです。有名なレストランらしいし(ネットの口コミによると)。

ストラスブールで食べるべきもの、シュークルートとフラメンキッシュでお夕飯は決まり☆
フラメンキッシュ(タルト・フランベ)はシャンピニョンとベーコンを選択、それに1人前のシュークルートを頼むと、まだもう一品オーダーが来て当然と言う顔で待つサーヴの兄さん。頼まないよ。。。
 

で、美味しい。美味しいんだけど、お昼に食べたベッコフとシュークルートの違いって、煮るか焼くかなの?ってくらい具材が一緒。キャベツもお肉もやっぱり美味しいんだけどね、でももうちょっと小さいお肉がいいな。。。
フラメンキッシュはやっぱり美味しい〜。カッテージチーズなのかな?上のチーズがあっさりぽろぽろで美味しいの。生地も薄いから食べられるんだよね。

で、1時間後。やっぱり食べきれずに持て余すわたしたち。。。

ホテルの近くのカフェでカフェ・クレーム(ていうかこれノワゼットでしょ)を飲んで、ぱんぱんのお腹を抱えてホテルに戻ります。おやすみなさーい!!

*1:人によって違うことを言うし、違ってても自信満々に答えられることが多いので、確認は多くした方が良い、のがフランス。

*2:超/早い/電車、の意。シンプルすぎる。。。

*3:この時は、運良く煙草を吸いに出て来た人に突撃して泊めてもらった。