ふらんす*にちようざっかblog

美術とフランスにまつわる雑話。でも最近は子育てネタばかり。

パリ旅日記<7日目>

◯。2010年2月28日(日):休みの日の過ごし方

土曜日の夜から強風が吹き荒れたパリ。夜中に部屋の窓が風で開いてびっくりした〜。窓ガラスが割れなくてとりあえず安心。

ニュースを見ていたらヨーロッパ全体を縦断した嵐だったようで、スペイン国境に近いフランスの地方都市では大洪水、ドイツでは飛んで来た木にぶつかって亡くなった方もいるとのこと。そのままデンマークの方に北上しているらしく、パリの朝はまだ強い風が残っている。
さあでも日曜日だ。図書館は閉まっている。しょうがないからお土産でも買いに行くか〜と思って、ふと思い直す。日曜日は百貨店も閉まっているのだった。。。忘れてた。蚤の市に行く気にもならないので、そんなときはやっぱり美術館。天気も悪いし、空いているのでは?と期待を込めて外出。


まずはグランパレにターナー展を見に行く。
わたしと同じことを、やはり皆さんも考えているようで、少なめとはいえやっぱり列はできていました。ちぇ。入場制限をしているけれども会場内はそれなりに混んでいる。天気のいい日だったらもっと並ぶしもっと混んでいると思えば、いい方なのだろう。
ターナーと言えば海、霧、嵐。しかしこの展覧会は、わりと初期の、ターナーが他の作家に影響を受けていた時期の作品を中心的に展示。見たことの無い作品もたくさんあって、非常に満足な展覧会でした。テートブリテン(ロンドン)、グランパレ(パリ)を経て、最後6月22日〜9月19日プラド美術館マドリッド)だそうです。


グランパレを出て、13番線に乗って一駅、アンヴァリッドへ。カフェでお昼ご飯を食べようかと思っていたのだけど、閉まっていたりメニューに心惹かれなかったり。そこで思い出した。オルセー美術館の食堂。オルセーは現在改装工事中なので今回の旅行中に行くか迷ったんだけど、久々にあのゴージャスな食堂で食べるのもいいかも〜☆と思い、オルセーへ行くことに。
美術館に入って、まっすぐ1階にあるレストランへ。ちょうどお昼時だったのでちょっと待ったけど、一人客ということで5分くらい待てば入れました。日替わりメニューのチーズリゾットを注文。飲み物にシトロンプレッセ、デセールもタルトシトロンをつい頼んでしまい、よっぽどこの子はレモンが好きなんだなぁという目で見られました。いいんだよ、好きなんだもん。でも量が少なく思えたリゾット、だんだんお腹に来て、デセールほんとはすっごい苦しかった。


食後は上のフロアから順番に見学開始。といっていも改装中なので印象派のフロア全閉まり。地上階に降りたらアカデミスムのコーナーが縮小され、印象派のメインどころが展示されていました。「これだけは出しとくからこれでどうぞご勘弁ください」ってくらいの規模。
ずいぶんと狭くなっているので見るのも早い。わたしの大好きな作品は改装工事の皺寄せを受けたのか、いなくなってました(涙)。見学の締めはやっぱりポンポンのシロクマで♡書店も含め17時には見終わり、オルセーをあとにする。そういえばルーヴル寄りの場所にあったビジュトリーが無くなってたんだけど、オルセーではもうジュエリー販売はしないのかな??


お土産を物色しながらルーヴル宮を回ってから部屋に帰る。と、Mちゃんから電話があり、Sちゃんがパリに着いたという。Sちゃんにも久々に会いたいし、じゃあそっち行くよ〜と伝え、Mちゃんちへ。日曜日なので旦那のKさんはお家にてお仕事してた。Yと遊びながらSちゃんが起きるのを待つ。20時過ぎても起きないので、YとMちゃんと一緒にSちゃんを起こしにかかる。
目覚めたSちゃんと皆でいっしょにMちゃんちの近所の四川料理屋さんへ行く。豆腐が美味い〜。ラビオリとか他のも色々美味しかったです。鶏肉の入った麺は味付けし忘れた?ていうくらい薄味だったけど。23時過ぎに食べ終わって、皆にオヤスミ言って、歩いて部屋に帰る。風はすっかりやんで、明日はいい天気っぽい。
ところでMちゃんちの近所に娼婦がいる道があって、あたしはそこを歩いて帰ったんだけど、横断歩道が青になるのを待っていたら向かいから道を渡って来た人に「いくら?」て聞かれた。こんな眼鏡でデニムパンツの娼婦がいるか、阿呆。「何の話してんの?」って返して、振り切って帰りました。もっと良く見て声かけなさいよねー。