ふらんす*にちようざっかblog

美術とフランスにまつわる雑話。でも最近は子育てネタばかり。

イベントの日の電車で

先日わたしが出かけた日は、ちょうどどこぞで花火大会があったらしく、終電にも拘らずえらいこと混んでいた。というか、終電に乗ったことにちょっと「おや」と思ったのだ。
パリでは夜のイベントがあるときは、メトロは一晩中動いていたし、夜行バスも本数を増やして人間運搬に努めていた。「頑張れば歩いて帰れるほどの狭い街なんだからそんなに頑張らんでもいいのに」と、住んでいた時は思ったものなのだけど、これって実は雇用を増やすためのものだったんじゃないだろうか。事故をおこしてはいけない運転手さん役には職員が普段の何倍かの賃金で使われている*1んだろうけど、それに付随するサービス業(駅清掃係とか)は、多分臨時バイトなのだろう。これにより雇われた人は、もしかしたらこのおかげで2,3日の食料を手に入れられるのかもしれない。焼け石に水なのかもしれないけど、ちょっとでも可能性を求めて為される行動は良いことだと思う。オリンピック誘致にものすごく熱を入れていたのも、多少なりと雇用問題が改善されるからだと聞いてからはあたしも応援したくなった。結局ロンドンに取られちゃったけどね。やっぱりシャン=ゼリゼをトラックにするよりはピカデリーサーカスをトラックにしたほうがインパクトがあったのか?(そういう問題じゃないと怒られたよ。)

*1:フランスで働いてる人って、正職員でもアルバイト感覚なのか?と思う時が良くあった。例えば「この日休みたいから今週はフル出勤するんだ」とか「今月出費が多そうだから日曜日も働く(休日出勤は日当が2倍になる)んだ」とか、よく聞いたよ。