ふらんす*にちようざっかblog

美術とフランスにまつわる雑話。でも最近は子育てネタばかり。

ロダン・カリエール展


3月7日から始まっていて、6月4日の終了間際に急いで行ってきた展覧会。ロダン美術館やシュトゥットガルトの美術館からの借り出しもあったが、基本的には西洋美術館の所蔵品で賄っていた展覧会。どうもこれはパリに巡回するらしいですね。このレベルで巡回か…とちょっと残念な感じはありますが。
作品としては、ロダンの《イリス》が一番迫力があったと思う。でも大股開きな作品だし、カリエールとの絡みで行くとこの作品はやっぱりポスターにはならないのかなぁ。カリエールは、「男のくせに相変わらずもやもやしやがって!」と叱咤したくなる作品です。とは言え当時同じような作品を描く作家はいないので、特異性・オリジナリティーはあったと言えるだろう。研究したいとは思わせない作風だけど、同時代との絡みでちょっと勉強する分には面白い作家かもしれない。(03-06-2006)