ふらんす*にちようざっかblog

美術とフランスにまつわる雑話。でも最近は子育てネタばかり。

悦楽共犯者

Conspirators of Pleasure 邦題《悦楽共犯者》
監督:ヤン・シュヴァンクマイエル
チェコ、1996年、87分  ☆☆☆☆

現実原則から遠く隔たった「快楽原則」によって支配された人々の織り成す奇妙で変てこで、気持ちい〜い世界。
動物の毛と金属(だったかな?)に偏愛を抱いていて、自ら毟った鶏の毛を釘のローラーに巻きつけてそれで自分の体を擦って性的興奮を得ているおっさん。ほじって丸めたパンを耳の穴や鼻の穴に詰め込んでうっとりしてる女。ニュースキャスターの女性に惚れた男は、ヴァーチャルセックスを楽しもうとマネキンの手とかで変てこな機械を作ってたりとかします。みんなそれぞれに、個人的悦楽を極めるべく試行錯誤する姿はシュール。サド・マゾの枠に囚われない各種各様の悦楽っぷりがオンパレード映画です。濃ゆい世界。(----2000)