ふらんす*にちようざっかblog

美術とフランスにまつわる雑話。でも最近は子育てネタばかり。

ゼンペル短編集

Just Visiting this Planet 邦題《この惑星に立ち寄る》
監督:ペーター・ゼンペル Peter Zenpel
ドイツ、1991年、100分 ☆☆☆

98年に、ドイツ文化会館で見た映画。監督が来日して、トークしながら5日間で4本の映画を2度ずつ(だったかな?)流すという企画でした。ドイツ文化会館は結構こういう企画をよくやっていて、去年はピナ・バウシュに関するフィルムの上映もやっていました。行けなかったんだけど・・・。(涙)

さて、表題の作品は、日本の舞踏家・大野一雄さんの踊りと生活を撮影したものです。人に対する優しさについて、背中が凹んでも人を乗せる馬への尊敬心について、自分の舞踏と美意識について、生と死を見つめることから生まれる美について語っていました。その、まるで超越したような語りのせいか、ドキュメンタリーなのにファンタジックな作品になっていました。ブリクサの歌う「冬の旅」(シューベルト)で始まり、途中ニナ・ハーゲンも出演。

この時の他の上映作品は《Dandy》(ブリクサ・バーゲルトニック・ケイヴを撮ったもの。放浪映画。この頃痩せてたねぇ・・・。)、《JONAS in desert》(映画監督ジョナス・メカスを撮ったもの。ゼンペルとの友情映画)、《Kurzfilm programm(短編作品集)》(ノイバウテンに関する映画とか、あとパティ・スミスが出てるのとか全9作品。)パティ・スミスのは、彼女が詩を朗読してるんだけど、すごくよかった!3日通って全部見たんですが、3回目の時に大野一雄さんがいらしてた。サイン貰っちゃった。あと、監督と一緒に写真撮って、ちょっとお話しました。スキンヘッドのコワモテですが、優しい人でした。