ふらんす*にちようざっかblog

美術とフランスにまつわる雑話。でも最近は子育てネタばかり。

キラーコンドーム

KILLER CONDOM 邦題《キラーコンドーム》
監督:Martin Wartz マルティン・ヴァルツ
ドイツ、1996年、107分

なぜか皆がドイツ語をしゃべっているN.Y.が舞台。悪者が作った“キラーコンドーム”に、ホモ刑事ルイジ・マカロニが挑む!という阿呆な映画です。こういうのすごく好き。しかも超強引で超ハッピーエンドなので、一般とはちょっとずれた意味で「幸せになれる映画」。

キラーコンドームとは、形はもちろんコンドーム形をしていて、入り口部分に牙が鮫状に生えています。生き物で、ゴムを装着すると動き出し、男性性器を食い千切る。美青年ビリーを買ったホテルで自らもキラーコンドームの餌食になりかけたルイジが悪戦苦闘する姿がおもろい。そしてこんなハゲでぶなおっさんにうっとりするビリーもねぇ、って感じのキャラです。もちろん荒唐無稽にキラーコンドームを退治し、ラストはラブラブなハッピーエンド。

しかし何気に「クリーチャーデザイン、H.R.ギーガー(《エイリアン》のデザイナー)」、「SFX担当、ユルグ・ブットゲライト」という豪華スタッフ。侮れません。こういう「キラー・〜」ものがとても好きなのですが、どうもここ10年以上目ぼしいものがあまり作られていなのいので寂しいです。キラー雪だるまとか、雪男とか、蛸とか、洗濯機とか、トマトとか、そういうのがもっと見たいよ。(----2000)