ふらんす*にちようざっかblog

美術とフランスにまつわる雑話。でも最近は子育てネタばかり。

ラフマニノフ

16時過ぎにレストランを出て3人とお別れし、RER-C線でPont de l'Almaへ。16時半に劇場前でSと待ち合わせ。この間コンサートに行った時に、今日サンクトペテルブルクの招待オケでラフマニノフ特集をする事を知ったので、先日チケットを取ったのだ。この時は一番安い席が結構余っていたんだけど、今日行ってみたら満席!当日券狙いじゃなくて良かったねーと言いつつ席へ。座ると全然見えない席だったので(5,00ユーロですから…)椅子の上に立って見て来た。
えーとね感想は、「ラフマニノフつまんね〜」。もっといい曲があるのかもしれないけど、今日やったのは詰まんなかった。いい部分ももちろんあったけど、全体として低音が弱い、吹奏系楽器が弱すぎ、盛り上がって下がるまでが早すぎる。ピアノはとても巧かったんだけど、でもなんか感動させない。何でなんだろう?ピアノが目立ちすぎる曲構成だからなのかな。彼の腕が決して悪いわけではないのだ。だって彼がアンコールで弾いた曲*1にはちょっとぞくっとしたのだから。

Orchestre philharmonique de Saint-Petersbourg
指揮:ユーリ・テミルカーノフ*2
ピアノ:デニス・マツーエフ*3
演奏曲:ヴォカリーズ op.34 no.14
 ピアノ協奏曲3番ニ短調 op.30
     交響的舞曲 op.45
アンコール:1曲目→知らない曲でした。
      2曲目プロコフィエフによる《ロメオとジュリエット》の一部分

アンコール2曲目では、それまで思いっきり吹けなかった吹奏隊が思いっきり吹きすぎて、寧ろちょっと耳障り。ピアノ協奏曲のあとのアンコールでやったト短調のピアノソロが一番良かったです。
17時から始まったので終演は19時過ぎ。Bastilleに移動して夕飯を食べる。しかし「演奏に満足しないと腹も減らない」と小食な二人なのでした。つかあたし昼に兎食べてるしね。23時半ごろカフェを出て、寒さの中を帰宅。あーラフマニノフ、もっと面白いと思ったのになぁー残念!

*1:10のプレリュード第5曲ト短調 op.23 no.5

*2:Yuri Temirkanov : 1938年コーカサス地方に生まれる。レニングラード音楽院でヴィオラと指揮を専攻。レニングラード・マールイ劇場での指揮者活動を皮切りに、レニングラード・フィルの首席指揮者及びキーロフ劇場音楽監督を歴任。ムラヴィンスキーの逝去後、1988年よりレニングラード・フィル(現サンクトペテルブルク・フィル)音楽監督に就任し、2000年からはボルティモア響音楽監督も兼任。チャイコフスキーを初めとしたロシア作品に定評がある。

*3:Denis Matsuev : 1975年イルクーツク生まれ。イルクーツク芸術学校を経て、モスクワ音楽院付属中央音楽学校に転入。在学中に南アフリカ共和国のローデンポート国際音楽コンクールでグランプリを獲得。1994年モスクワ音楽院に入学、1998年チャイコフスキー国際コンクール優勝。