ふらんす*にちようざっかblog

美術とフランスにまつわる雑話。でも最近は子育てネタばかり。

病院はだめ?

ピアッシングをしてる人に聞くと、多分99%の人が、ピアッシングガンの使用および病院での施術はやめるべきだと言うと思います。それは何故でしょう?


まず、ピアッシングガンは、あれは“穴を開けるための道具”ではなく、“尖ったもので穴を無理やり開けている”だけなので、まったくもって体に良くないです。細胞が破壊されるだけです。施術は絶対ニードルで!

ところで、病院でピアッシングガンを用いて施術することは絶対にだめですが、一方で最近は病院によってはピアッシングガンではなく太目の注射針で施術するところもあるようです。これならニードルであけてくれるわけだからいいんじゃないの?と思われがちですが、施術する医者本人がボディピアッシングを自ら行っている人でないと、ピアッサーとしての信用は置けないと思います。

医者というのは一般的に人体構造についてのスペシャリストであるわけですが、ピアッシングによるトラブルのスペシャリストではありません。自らあけてみて初めて、トラブルやケアの仕方、ピアッシング場所の適正などが体感できるのに、施術する医者本人がボディピアッシングに関して全く無知だったらどうなるでしょう?ボディピアッシングにはそれなりにも歴史があります。そのなかで絶えず様々な部位への挑戦を続けているとはいえ、やはりピアッシングしてはいけない場所、ピアッシングに向かない部位の形状というのは出てくるわけです。経験によってわかるこうした部位を知らずに施術する偽ピアッサーの存在は糾弾されるべきものではないでしょうか。ちなみにいくら太めとはいえ、注射針の太さはボディピアッシングには不向きな細さです。初めにある程度の太さでもってきちんと開けないと、その後のトラブルの原因にもなりえます(なので安全ピンとかもだめですよ)。


ボディピアッシングは、ただ穴があけば良い訳ではありません。綺麗にあけてできる限りトラブルの無いように毎日ケアを続けていくものです。あける事だけではなく、あける為の準備、あけた後のケア、すべてがボディピアッシングなのです。一時的な衝動で穴をあける人のことは知りませんが、普通は一生大事にするつもりであけるものです。一生付き合っていかなくてはならない自分の体を、スペシャリストで無い人に任せられますか?