ふらんす*にちようざっかblog

美術とフランスにまつわる雑話。でも最近は子育てネタばかり。

Fete du Travail

明日5月1日はFete du Travail、メーデーです。この日は殆ど全ての機関が休みになります。今年は第一日曜と被るので、毎月第一日曜日の美術館無料日という特典が流れる羽目に…(涙)。

さて、この日フランスではmuguet(鈴蘭)を贈り合うのが習慣です。鈴蘭は幸福を運ぶ象徴とのことです。一日早いですが、わたしも今日鈴蘭を貰いました。問題は我が家に花瓶が無いことなのです。うーん、どうしよ。

で、何故メーデーに鈴蘭?と思っていたので調べてみました。別にメーデー(労働者集会)と鈴蘭は関係ないんですね。
まず鈴蘭についてですが、これは「五月祭」という西洋のお祭りの一環で、5月1日を春の始まりとしてお祝いし、花の冠を被った「五月の女王」を仕立てて遊ぶ、というところからきているそうです。ちなみに今夜のニュースで特集されていた鈴蘭は、ブルゴーニュ地方の街ディジョンの近くの森?で取った野生の鈴蘭でした。なんか特別なのかな?
そして次にメーデーですが、これ随分歴史が古かったのですね。1886年アメリカでの労働運動(8時間労働制要求)が契機となり、1890年からその動きが世界化、日本では1920年に第一回の集会が上野で行われたとのことです。1952年のメーデーでは、皇居前広場で対日講和条約反対デモ隊VS警官の衝突があり、死者2人が出る混乱となったそうです(→メーデー事件)